武蔵野デジタル出版 牛田肇

吉祥寺の出版社の社長です。普通の人の出版をサポートしています。編集者や若手イラストレーターと共に想いが伝わる本を作ってみませんか。

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あ、自由に書けばいいんだ

ふと、「上手くなる」ってどういうことだろう?スポーツするにも、音楽をするにも、「上手くなる」のを目指します。上手くなるために、勉強や研究をして、何度も繰り返し練習をする。イメージしたものができたとき、そのうれしさと達成感は、何事にもかえられない歓びになるでしょう。だから、みんな、何かに夢中になるのだと思う。文章って、どうなんでしょう?文章は、どこを目指すのでしょう?何をイメージするのでしょう?文章は、お手本がないのです。人は伝わるように話をします。伝わるように文を書きます。つまり、「伝わる」ことが目指すところなのかもしれない。「それって、すごく難しくない?」そう、すごく難しいと思います。本当に、難しいと思います。心に想ったことを、伝わるように文章にのせられたら、どんなに楽で幸せなことでしょう。それくらいに難しいと思います。本づくりや出版を通じて、「伝わる」文章を研究してきました。思うところは、「心の中の伝えたいイメージ」は本人の中にあるということ。それは、本人の生きてきた時間や経験や想像の全てが袋詰めになっている世界。常に無限に変化し続けている。どんなに言葉に長けたライターが、他人の心を文章でトレースしても、表現できるのは、瞬間的で断片なものに過ぎないと思います。果たして、本人にとってそれが正解なのでしょうか?多分、正解は心の中にあるのだけど、言葉として正解が出てくることはない。また、語らずとの伝わるものがある。音楽や絵から伝わるものが、言葉を凌駕していることもざらにある。「そもそも、言葉は、心の中のすべてを表現しうる存在ではなかった」言葉に対する期待が大きすぎて、つい難しく考えてしまう。点数もつかないのにレベルを求めてしまう。そんな世界には誰も行きたがりません。喩えるならば、文章で「上手さ」を求めるのは、何合目の標識さえもない山に登山をするようなものだと思います。そこにチャレンジする人は作家への道に進むのでしょう。だけど、そうでない方は、「言葉で心の全ては表現しきれない」と割り切った方が、気が楽になるのではと思うのです。敢えていうならば、「表現したい何かを心に持つ」ことかと思います。表現方法は、音楽でも、絵でも良いと思います。もちろん、言葉もおすすめです。そして「自由」に表現されれば、それで十分だと思います。<本の書き方教室>を開催します。文章が上手くなる教室ではありません。でも、ご好評をいただいています。参加者の出版書籍もランキングに上がったりしています。ご興味がございましたら、ご参加、お待ち申し上げます。https://bit.ly/30S229W

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