シニア・シルバーの技術者コミュニティに参加させていただき、
二次会で日本の教育についての話になりました。
高度成長期を過ごされてきた技術者は、
海外赴任経験者も多く、日本と海外と考え方のどこが違うのか?
をリアルに感じているようです。
私は、海外での経験もないため、よく日本の教育の批判は見聞きするのですが、
そのリアル感はほとんどありません。
想像で議論するのが苦手な私。シルバー技術者のNさんがアドバイスをくださいました。
「イギリスの歴史教育の本を読むといいよ。分かりやすいよ」
早速、アマゾンでそれらしき本を数冊入手。
そのうち、1冊は、本物のイギリスの教科書でした。
ネットでは中身が分からず、日本語版かと思っていたので驚きました。
でも、読めないなりに読みますと、
13-16歳向けのイギリスの歴史・社会の教科書でした。
そしてあることに気づきました。
歴史・社会での生徒への課題はほぼ2つだけ。
「ディスカッションしなさい」
「サマリー(まとめ)をしなさい」
シンプルですが、かなり頭が鍛えられると思いました。
ちなみに、写真の絵は、当たり障りないものです。
イギリスは植民地政策の歴史。
非人道的な行いの絵も多数教科書に掲載され、
見ているだけでも胸が苦しくなります。
それは歴史や事実から、目を逸らさせないようにしているかのようでもあります。
それを見て、
「さぁ、ディスカッションしなさい」
「まとめをしなさい」
ディスカッションも、内容を知らなければ議論になりません。
まとめも教科書にない背景も調べないと説得力あるレポートになりません。
いずれも、しっかり、自主学習もしないと対応できない課題です。
これを指導する教師は、もっと大変ですね。
それが、イギリスの13歳から16歳の子供たちへの教育なようです。
それは、数あるうちの一つかもしれないですし、全てとは言えないかもしれない。
ただ、「1冊の生の教科書から感じた、『教える側の意図』」は、
正しく汲み取れた気がします。少しはリアル感をもって話ができるかな。
シルバー技術者のNさんに感謝です。
(武蔵野デジタル出版 牛田)
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